蟻地獄その1
サムスン電子、カカオ、ネイバー.....東学蟻が大量に買い入れている国内人気銘柄だ。
国内証券市場でこれらの不振が続き、蟻部隊を泣き顔にしている。
特にヨンクルとビトツは深刻だ。
韓銀による利上げと最近の証券市場の下落で、二重の苦しみを抱えているからだ。
個人投資家は、損切りをして他に乗り換えるかどうかの選択を迫られている。
米FRBの資産買入縮小と基準金利上昇観測、米政府の財政の崖問題、米中経済戦争、
恒大集団危機、コロナ19の収束見通しなども負担だ。
ただサムスン電子を筆頭に国内BIG TEC企業の業績は歴代最高を更新中で、Q3以降は
株価も徐々に上昇するだろうというのが証券業界の予想である。
問題なのは、蟻部隊に株価回復を待つだけの余力が残っていないということだ。
(天地日報/朝鮮語/2021.10.5から抜粋)
蟻地獄その2
ビトツ達は「借金返済に追われ、人生お先真っ暗だ」と眠れない夜を過ごしている。
超低金利に麻痺して借金を重ね、負債が雪だるまとなった結果だ。
企業も借金に追われているのは同様で、営業利益で利息すら返せない「ゾンビ企業」が
臨界点を迎えている。
昨年から今年にかけて急増した家計負債増加分の中身は、その半分が20代30代による
借金である。
各種ローンの返済に、毎月の収入の3~5割が持って行かれることも珍しくはない。
借金のために子作り計画を延期せざるを得ない家庭も増えている。
バブル懸念が囁かれる株式市場になぜ投資するのか?
ある人物は本紙の質問にこう答えた。
「どうせ一生働いたところで貧しいままの滅びた人生だ。他の人が株式や仮想通貨で
10%儲けたなら、私はその10%分さらに貧乏になる。これは借金より恐ろしい。だから
私も投資で大当たりを狙うのだ。」 ※いや、もう漢江ダイブが目前に迫ってますよこの人・・・
2020年の統計によると、対GDP比家計負債割合は、英90%、米78%、仏69%、日65%、
独59%であるが、韓国は104%にも達するという。
(ソウル新聞/朝鮮語/2021.7.18から抜粋)
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KOSPIが半年ぶりに3,000ウォンを割り込み、経済ニュースは蟻部隊の未来を憂う内容が
濃くなっています。
東学蟻というのは、韓国の個人投資家を指す造語ですね。
ビトツ(빚투)というのは、借金を元手に投資を行う連中を指す造語。
ヨンクル(영끌)というのは、さらに依存度を増して「魂まで掻き集めて投資」する
連中を揶揄した造語。
5日の今日も蟻さん達は、外国人による売り攻勢の中で必死に買い支えていました。
経済紙も「今は底値に近い」だの「蟻部隊の買いで軽症で済んだ」だのと応援します。
韓国株式市場はまだまだ割安だそうで、年内3,250ウォンくらいが目標値だったかな?
まぁ本当に注目すべきは、株式市場じゃなくて為替市場なんですけどね(笑)
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