カードローンの長期遅延が泥沼状態
「延滞金の元金回収率は4年間で40%下落」
「カードローンの回収率は僅か14%」
「6ヶ月以上の悪性延滞も2倍に増加」
「多重債務者や自営業者の脆弱階層に債務不良化連鎖リスク」
国内主要クレジットカード会社の回収率※元金の回収率のことが、今年上半期に歴代最低
水準まで落ち込んだ。
借金を返済できず長期延滞の泥沼に陥る不良融資が増え、元金どころか利息の回収にも
苦労している。
カードローン(長期)とキャッシングサービス(短期)は金利が年12~19%と高いが、
銀行融資に比べ敷居が低いため低所得者や低信用等級者が好んで利用する。
コロナ19事態以降にカードローンが急増したが、回収率も最低水準に陥った状態で、
金融脆弱階層の債務不良リスクが懸念されているのだ。
これらの事実は今回の国政監査で明らかとなった。
国内カード6社の2021年Q2におけるカードローン回収率は平均13.8%、キャッシング
サービス回収率は平均17.1%と判明。
金融危機の2009年上半期でさえも20%を維持したことを考えれば異常な数字だ。
特にカードローン上位4社は、4年前と比べて40%も回収率が落ちている。
コロナ事態での元金返済猶予、満期延長などの政策による救済効果も限定的だ。
上位4社の悪性延滞債権は、4年前と比べて金額・比率共に2倍以上に増えている。
このような長期延滞者の中には、多重債務者や自営業者などの金融弱者が多数含まれて
いると業界では見ている。
金融監督院の報告によると2021年Q1のカードローン利用者全体の内、65%に相当する
269万人が3つ以上の金融会社から借金をしている多重債務者だった。
政府や業界による「債務不良化連鎖リスク」の管理が急がれる理由だ。
(韓国経済新聞/朝鮮語/2021.10.7)
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まぁ韓国は日本など及びもつかないカード社会ですからね。
実質減税のような政府による特典もいまだに健在ですし、カード業界各社も返済状況に
応じたキャッシュバックなどを打ち出して、政府に睨まれないよう必死です。
過去にもカード大乱とか騒いでいたんですが、結局は元に戻ってしまうんですよ。
便利ですから仕方ないのです。
銀行がダメなら貯蓄銀行へ、それがダメならカードローンへ、それもダメなら消費者
金融やP2P金融へ、それでもダメなら闇金へと流れますが、下流に行くほど政府による
実態把握は難しくなりますよね。
そういうのをお構いなしに貸付の総量規制を行い、つい最近は最後の砦だったネット
銀行(カカオバンクとか)による信用融資まで塞がれてしまいました。
韓国の株価を支えている蟻さん達も、資金繰りに行き詰まって漢江に列を成す直前。
韓国恒例の「徳政令」で救済されるのも通常は最底辺の金融弱者のみで、しかも一部の
債務返済だけが免除される形ですよ。
結局はいつまで経っても借金は消えないのです。
自己破産という手もありますが、若者なら将来を棒に振るのと同義。
どの道超就職難で正社員すら無理な現状では、それもいいのかもしれませんが・・・。
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