ウリナラの未来は海にある
海洋領土とは、排他的経済水域(EEZ)を含めて国際的に一定の権利を行使することが
できる広義の拡張領域を指す。
ここで最近脚光を浴びているのが深海空間の開拓である。
米国は政府R&D(研究・開発)の優先順位を発表し、その中に海洋分野が含まれた。
中国は「3大探査戦略」を掲げ、宇宙・海底・地下を拡張領土として確保する計画を
進めている。
2013年には青島に国家深海探査基地を建設し、2018年からはAI搭載無人潜水艇による
プロジェクトを推進中だ。
しかし韓国の深海探査分野には、まだ多くの限界を抱えている。
水深が浅い黄海や南海とは異なり、2,000メートルの深さまで達する東海では体系的な
研究はまだ行われていない。
その深さに耐えられる潜水艇や探査ロボットや深海探査センターなどが必要となるが、
これらを構築するには莫大なコストがかかるためだ。
2007年に韓国海洋科学技術院が海底無人探査機「へミレ」を開発したのだが、予算の
関係で運用面では残念な状況となっている。
まずは国家による体系的な支援が不可欠だ。
宇宙開発には毎年6,000億ウォン以上の投資が行われているが、海洋開発に付く予算は
数百億ウォンに過ぎない。
深海開発に重点を置き、支援規模を拡大する必要があるだろう。
深海探査技術の発展に伴い、様々な恩恵を得ることができる。
資源を掘り出すのはもちろん、二酸化炭素貯留(CCS)技術の確保もできる。
海底都市を建設すれば水中に生活空間を作ることも可能だ。
低温と高圧に耐える新素材産業の育成にも繋がり、海洋領土を確保する外交政策的な
メリットも生じるのだ。
極限下でも耐えうる水中ロボット技術は韓国の精密機器・電子部品産業の発展を促し、
4次産業革命時代を導く原動力ともなるだろう。
(京郷新聞/朝鮮語/2021.10.10)
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まず始めに「海洋領土」とか「経済領土」という韓国人が大好きな言葉は、あくまでも
韓国内でのみ通じる概念なのでご注意を。
日本の海底資源調査でメタンハイドレートやレアアースの話が出てくると、それはもう
気を揉んで仕方ありません。
日本にあって韓国にないのは絶対に許せないのです。
第7鉱区(笑)には夢のような資源が眠っているはずなのですよ。
日本のEEZですけどね。
そうして日本に遅れを取るまいと、100億(一部の報道では200億)ウォンの開発費を
投入して完成したのが、遠隔操作無人潜水機(ROV)の「ヘミレ」さん。
ハングル版Wikiを見ると、米国の「JASONⅡ」をリバースエンジニアリングし、日本の
「カイコ」の設計方式を活用したとありますが、検索してもさっぱりですよ。
米ウッズホール海洋研究所のROVでJASONの名が付くのはありますが、用済みとなった
中古でも買ってきて分解したんでしょうか?
日本のカイコについては微塵も分かりません。
ともかくヘミレを独自開発し、世界で4番目の深度6,000m級ROV保有国となりました。
結構力入れてるじゃんと思うんですが、この先は韓国お約束の運命となります。
とにかく目に見えて金になること以外には予算が付きませんし、運用もされません。
ヘミレに付く予算は年間5億ウォン、実際に運用されるのは年平均10日ほど。
そして稼働する度にハード的なトラブル発生と、すっかり日陰者に。
ただし天安艦沈没事件では急遽現場に投入され、注目を浴びることとなりました。
本文1枚目の画像は「カニスターCR200」という名前で、200mまで潜れるそうです。
世界初の海底歩行型ROVなんだとか。
そしてヘミレの後継として、6,000mまで潜航可能な「カニスターCR6000」を試験中。
2017年には深度4,700mの海底に到達し撮影にも成功していますが、その後の続報が
見つからないので今どうなっているのかは不明です。
朝鮮語の発音だと「クレスター」になるのかな?
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