17年ぶりに国籍回復を申請した男の場合
Aさんは1986年に米国で生まれ、2003年の17歳になった時に韓国国籍を放棄した。
さらに17年が経過し34歳になった2020年、今度は両親と韓国に移り住んで学業を継続
したいと国籍回復を申請する。
これに対し法務部(日本の法務省に該当)は、兵役忌避の疑いがあるとして不許可の
判断を下した。
Aさんは不許可取り消しを求める訴訟を起こし、裁判所はAさんの手を上げた。
生まれてからずっと米国に生活基盤があり、それを兵役忌避と見做すのは難しいという
判決内容だった。
また、34歳なら現在でも現役入営が可能という点も考慮したという。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
一般的な韓国人男性だと、17~30歳の内に兵役判定検査を受け、19~35歳までに入営
しなければなりません。
障害者や長期入院などの特別な場合を除き、検査で弾かれても何かしらの代替服務に
回されます。
ちなみに前科持ちは軍への入営はできず、義務警察(主に機動隊)へ直行ですね。
民主労総のデモ集会とかがあれば、両サイドに列を成して肉壁を作る役目です。
国外脱出などで31歳になるまで検査から逃げ回ったり、36歳になるまで入営から逃げ
のびることができたなら、とりあえず軍隊生活を回避することは可能。
それでも社会服務要員としての就労を課されますし、それが終わると予備役の代わりに
戦時勤労役というのに組み込まれますよ。
ただし海外在住の場合は、入営対象年齢が38歳まで延長されるようなので要注意。
何とか38歳(海外組は41歳)までやり過ごすことができたなら、めでたくゴール。
検査・入営・社会服務など、全ての義務から完全開放される仕組みとなっています。
後に兵役忌避と目をつけられ裁判にかけられるリスクは残っていますが。
※これらは記事によって年齢等が若干異なってたりするので、間違いを含んでいるかもしれません。
入営後は日数によって自動的に階級が決まるので、30代の男が20歳前後の小僧にアゴで
使われるなんてことも多いんだとか。
なので早めに兵役を済ませないと、入営するのが増々嫌になって来るのですね。
こんな制度ですから、著名人の入営忌避が度々ニュースになります。
一番多いのはスポーツ選手の海外組(特にサッカー)でしょうか。
これが一般人なら、何とか借金して海外の語学研修プログラムに潜り込み、そのまま
長期不法滞在・不法就労に突入して粘る程度ですよ。
そういう連中の足元を見て、低賃金で雇う現地同胞さんも大助かりという寸法です。
大手企業の金匙息子は海外の大学や大学院を乗り継いだり、現地法人の社員になったり
する場合もあるのかな?
まぁ組織における兵役忌避者の割合でいえば、国会議員がダントツだという皮肉。
ついでに次期大統領候補の李在明も尹錫悦も軍隊へは行っていません。
現職の文在寅は入営して兵役をキッチリ済ませていますけどね。
今回のような米国籍を持っているのに韓国の国籍回復なんてのは、非常に珍しいケース
だと思います。
そう言えば、BTSメンバーの兵役免除問題はどうなっているんでしょう・・・?
[関連記事]
コメントにて記事の感想などをお聞かせ下さい!