欠韓新聞

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水素社会はまだ高コスト

水素燃料電池普及の道程は険しい

多くの政府予算が投入された水素燃料電池による発電機の相当数が放置されている。

再生可能エネルギー普及次元で政府が設置を支援したが、効率が落ちるという理由で

現場での稼働が避けられているのだ。

ソウルの某公共施設では、1億6千万ウォンをかけて2台の水素燃料電池発電機を設置

したのだが、今年に入ってからは一度も稼働していない

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問題となっている水素燃料電池発電機

施設関係者によると、前年に数カ月間使ってみたが効率が悪いため運用が止められ、

もはや無用の長物だという。

この水素燃料電池発電機は、都市ガス(天然ガス)を用いて水素を生産する。

1kWhの電気料金は108ウォンだが、同じ電力を発電するために必要な都市ガス料金は

153ウォンとなり、40%もコストが上昇する。

水素燃料電池発電機を設置した民間や公共施設660ヶ所のうち、1ヶ月以上稼働を停止

している所が72%、その中で今年に入ってから全く稼働実績の無いところが34%。

民間補助金などを含め1千億ウォン以上の予算が投入されたが、これが実態だ。

政府は稼働率拡大案を検討中だと明らかにしている。

KBSニュース/朝鮮語/2021.10.19

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水素社会最大の課題は、どうやって水素を生産するかですよね。

この記事では都市ガス(LNG)から水素を生成しているのですが、その時に必ずCO2が

発生しますよ。

家庭や施設への個別設置だとCO2回収は行われないので、グレー水素となります。

ただ水素生成だけでなく発電時の排熱も給湯や暖房へ利用可能で、エネルギー利用率は

最大80%以上に達するんだとか。

当然送電ロスも無いので、結果的に一般的な火力発電から電力を得るよりはCO2削減に

大きく貢献できるという仕組み。

これは日本のエネファームでも全く同じです。

今後は家庭用を含む小規模設備でのCO2回収が目標でしょうか?

太陽光パネルで発電して水からグリーン水素を生成し、水素を高圧で貯蔵可能な特殊

タンクとセットにしたという家庭用の水素燃料電池発電機もあるようです。

どの程度電力を賄えるのかは知りませんが、今のところこれが一番の理想形ですかね。

 

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