行き先は病院とは限らない
ある有名なフォークソンググループの歌手が、公演時間に遅れそうになり私設救急車を
利用したという疑惑が浮上した。
80年代にデビューして名を馳せたフォークソンググループのメンバーAは、10月30日に
京畿道で開かれた野外コンサートへの出演が決まっていた。
Aはその際に、私設救急車に乗って会場まで移動していたことが判明。
当時は週末で交通渋滞が酷かったが、サイレンを鳴らして走る救急車のお陰で比較的
スムーズに目的地へ到着した。
同日、Aは(野外コンサート出演前に)知人の結婚式へ出席している。
式後に「熱があり血圧も高い」と訴えて、結婚式ホールに救急車を呼んで乗り込んだ。
移送費用は23万ウォン。
ソウル市内の大型病院へ向かうはずだったが、途中で行き先を公演会場へ変更した。
これに関してAのマネージャーは「途中で体調が良くなったので会場へと向かった」
「回復したら道の途中で救急車から降りなければならないのか?」などと反論。
だがA側は公演会場やイベント会社に、健康上の理由で到着が遅れるとか出席が難しい
などの連絡は一切していない。
現行の緊急医療法によれば、私設救急車も救急患者の移送目的以外で利用することは
できない。
保健福祉部と管轄自治体は今後正確な調査を行い、もし違反事項が見つかれば告発する
方針だという。
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今日11月18日は、韓国で修能試験(日本で言うセンター試験)が行われた日。
救急車とパトカーが1年で最も忙しくなる日でもあります。
遅刻しそうな受験生を会場へ送り届けるんですが、これは本来なら違法行為。
ところが、メディアまでもが美談として毎年報道したりしますよ。
受験生は良くて芸能人は駄目なのかなどという議論は聞いたことがありません。
人生一大イベントである修能試験と、芸能人の営業を一緒にするなということですね。
「受験生が乗っているから道を開けてくれ!」と拡声器で叫ぶこともあるらしい。
まぁそれくらいの融通が利いてる方が、社会的にも暮らしやすいでしょう。
つーか日本でも、パトカーが受験生を送り届けたというニュースは幾つかあります。
救急車での移送は流石に聞いたことがありませんけどね。
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