ついでに南北統一の道も見えてくる
第4次産業革命時代に米中覇権競争で危機を迎えた大韓民国の活路はどこに見つければ
いいのだろうか。
未来学者のキム名誉教授は、著書「韓国の選択:韓米同盟の新しい仲間=ロシア」で
ロシアの役割に注目した。
韓国が米中紛争の生贄の羊ではなく版図を導く能動的仲裁者に、そして新しい版を作り
上げる覇権国家になるには、ロシアをパートナーとする戦略的決断が必要だという。
韓半島が韓-中-日の横軸と韓-米-露の縦軸のバランスを取る中心点となるのだ。
更には「大韓民国が先導する第4次産業革命に必要なのは北極海航路の先占であり、
これには韓国とロシアとの関係発展が不可欠だ」と述べている。
もうひとつ注目すべき点として、北朝鮮の核に関わる安全保障問題を挙げた。
ロシアが北朝鮮の非核化に協力すれば、米国も米露関係の改善で答えるだろう。
そうすれば中国さえも望ましい方向へ牽引することが可能だ。
このような理由で「中国と日本より韓国を有益な協力者と見做すロシア側の視線に、
我が国も積極的に応じなければならない」とキム名誉教授は主張する。
韓露関係の強化が米露関係の改善へと繋がれば、韓国主導による南北統一がロシアの
利益となることを理解させることも容易いのではないか。
[中央日報/朝鮮語/2021.11.6]※全文願望だらけなので8割ほど省略
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もう1ヶ月前の記事となりますのでご了承下さい。
未来学者のキムさんというソウル大名誉教授が書いた本を元にしたコラムですね。
この本は、「次期政権のための戦略報告書」でも取り上げられているんだとか。
北極海航路とは、ベーリング海峡からロシア北部海域を通過し欧州まで続く海路。
冬場は流氷で覆われてしまうので一般船舶は使えませんが、それでも年間80日以上の
利用が可能らしい。
通過する貨物量もここ数年で大幅に増加しているようです。
北東アジアと欧州での物流を考えると、インド洋を通る南回りより日数と燃料を大幅に
節約することができ、何よりも海賊の心配が不要となるのがメリット。
ただロシアのEEZを延々通過するため、運行面では不安定な部分があるんだとか。
それで韓国の北極海航路先占にはロシアとの関係深化が不可欠だとなる訳です。
今更何が先占なのかはよく分かりませんが・・・。
そして北朝鮮問題へと話が進みます。
韓国がロシアを抱き込み北朝鮮非核化への同意を取り付ければ、米国もロシアとの
関係改善に舵を切るだろうという考え。
朝鮮半島問題が国際情勢の全てだと思っている韓国人らしい発想ですね。
韓国が米・露・中を掌で転がすという夢は、とても魅力的なので捨てきれません。
後から「後頭部が~!」「エビの背中が~!」とか叫ぶまでが様式美ですけどね。
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