石炭火力発電を諦められない日本
日本は第6次エネルギー基本計画で、2030年には(2013年と比較して)炭素排出量を
46%削減するという目標を掲げた。
この中で石炭火力発電の占める割合は19%で、依然主要発電源として活用する。
COP26でも石炭火力発電の段階的撤廃には調印していない。
東京電力と中部電力合資のJERAは、石炭とアンモニアの混合燃焼実証試験に入った。
NEDOが支援する大崎クールジェンプロジェクトでは、石炭ガス化燃料電池複合発電の
実証試験が行われている。
日本政府が石炭火力発電を放棄できない理由は、経済安全保障次元からだ。
石炭は安価で保管も容易であり、地政学的リスクが低い。
しかし日本国内から「世界的な流れに逆行し、産業競争力を毀損させる」という声も
出ている。
EUは"国境炭素税"導入を検討しているが、これが実現されると日本の鉄鋼や自動車が
影響を受ける可能性もある。
[毎日経済/朝鮮語/2021.11.29から抜粋]
3kgチキンに拘る黄教益
韓国チキン業界に変化を要求したフードコラムニストの黄教益が、YouTube動画で
自身の立場を改めて明らかにした。
「もっと静かに変化を促すことはできないのか?」という指摘には「それは試した」
「彼らは欲望だけに従い変わることは無かった」と答えた。
「これからもずっとこうなのか?」という質問には「変化が起きるまで続けなければ
ならない」と答えた。
「3kgの鶏で商売でもするのか?」という質問には「私の仕事ではない」と答えた。
「騒げば誰かがお金をくれるのか?」という質問には「むしろ仕事と収入が減る」と
現在の状況を説明した。
続けて「知らないふりをしては駄目だと幼い頃に学んだ」と強調している。
[世界日報/朝鮮語/2021.12.1から抜粋]
100m級の風力発電ブレード開発成功
斗山重工業と韓国材料研究院が共同で、世界で3番目に長さ100m級超大型ブレードの
開発に成功した。
国内認証を受けた後、国際認証も獲得する予定。
韓国内の洋上風力団地で安定的に運用されれば、100m級ブレード商業化で世界初の
事例となる。
同研究院の風力核心技術研究センター朴所長は「韓国の洋上風力発電技術が世界最高
水準に飛躍する」と説明した。
斗山重工業は発電タービンシステムも担う。
現在世界中で超大型ブレードの開発努力をしているが、長さ100m以上のブレードの
認証試験を行う設備と技術を備えているのは中国と英国、そして韓国だけだ。
この中でも、IECRE=再生可能エネルギー国際認証制度が認めた試験資格があるのは
英国と韓国だけである。
[ファイナンシャルニュース/朝鮮語/2021.12.1から抜粋]
韓国のブルドーザーが北米を攻略
現代斗山インフラコアがブルドーザー市場に初めて進出する。
国内企業では20年ぶりの出来事であり、ラインナップを多様化し北米市場を積極的に
攻略する計画だ。
米アリゾナ州でディーラー120社を招待した会場で、10トン級ブルドーザーを披露。
韓国内ではサムスン重工業と大宇重工業が20世紀末までブルドーザーを作っていたが、
その後は命脈が断たれていた。
他社よりエンジン出力が高く、後方視認カメラが搭載され、3次元の土工板自動制御
技術を備えている。
会場に集ったディーラーは関心を見せ、100台を超える事前契約締結に成功した。
来年から韓国内の工場で生産を開始し、第3四半期に引き渡される予定。
現代斗山インフラコアの関係者は「今回のブルドーザー発売に続き、掘削機やホイール
ローダーなど製品を多様化して北米市場でのブランドイメージを高める」と述べた。
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今回は経済関連の小ネタを掲載。
1つめは石炭火力発電のお話し。
2030年までの目標はまだ韓国の方が日本より石炭依存度が高いのですが、2050年には
完全撤廃すると文在寅政府がのたまっています。
直近の水素経済実現に向けた政府計画=妄想では、石炭とアンモニアの混合燃焼発電を
ねじ込んでいますが、全廃過程での繋ぎと考えているんでしょうか?
よく分かりませんね。
2つめは個人的に大好き(笑)な韓国随一の美食家さんのお話し。
現在韓国の鶏は1.5kgで出荷されるのですが、それがどうにも我慢ならないご様子。
3kgにすれば遥かに味が良くなるんだそうで。
自分で3kgの鶏を調達して食べてればいいんじゃね?と思いますけど、彼には国内の
大衆食文化を向上させるという崇高な使命があるのですよ・・・多分。
3つめは風力発電のお話し。
斗山重工業は韓国発電関連企業の最大手であり、石炭火力発電や原子力発電を主軸と
していたものの、文在寅の脱石炭・脱原子力政策で一気に右肩下がりに。
苦肉の策として風力発電事業へ大きく傾注します。
政府もゴリ押し政策で損害を被せた負い目があるため、これを全面的にバックアップ。
文在寅が直接風力発電団地を訪れ称賛するなんて茶番もありました。
洋上風力発電で得た電力で、グリーン水素を大量生産するという思惑もありますが。
その内に風力発電プラントを日本へ売り込んでくるかもしれません。
4つめは20年ぶりにK-ブルドーザーが姿を現したというお話し。
現代斗山インフラコアは1937年に日本主導で設立された"朝鮮機械製作所"から始まり、
戦後は身売りを繰り返して、2020年には経営難の斗山グループから放出。
今はそれを買収した現代重工業傘下となっています。
過去には、2020年までに世界3位の建設機械メーカーになると豪語していましたが、
ユーロ6適応ディーゼルエンジンが開発できずに苦難の道へ。
現代重工業傘下でリスタートということなんでしょう。
K-2戦車国産パワーパックのエンジン製造を担当していたのが斗山インフラコア。
他社が担っていたトランスミッションの不具合でお流れ状態ですけど、トルコが
韓国産パワーパックを検討なんて噂もあるので、まだワンチャン残っています。
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