欠韓新聞

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中国産レアアース

好調なKバッテリーには中国の材料が必須

韓国バッテリー産業を代表する3社のEV用バッテリーの受注残高が、約500兆ウォン

達することが分かった。

しかしバッテリーを構成する4大核心素材のほとんどを中国に依存しており、サプライ

チェーン安保が非常に脆弱であるという懸念が出ている。

最近の尿素事態のように、中国の動向次第で生産コスト上昇や生産中断へと追い込ま

れる可能性があるということだ。

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2020年のEV用二次電池のシェア 韓国3企業で35%弱のシェアを持つ

専門家達は「中国のローテク産業に韓国のハイテク産業が揺さぶられる」と警告。

中国はEV用リチウムイオンバッテリーの正極材・負極材・分離膜・電解質市場の大半を

掌握している。

韓国のバッテリーメーカーは中国から原料だけでなく、加工された中間財を輸入して

完成品を作っている。

バッテリー業界によると正極材が製造コストの44%を占めるが、中国の正極材シェアは

58%に達し、韓国のシェアは9%に過ぎない。

正極材を作る核心材料の前駆体(ニッケル・コバルト・マンガンを混合した粉末)も、

ほぼ全量を中国から輸入。

中でも最も高価なコバルトコンゴ民主共和国が全世界採掘量の78%を占めているが、

中国企業が鉱山を掌握し、採掘された鉱石の72%は中国に持ち込まれて製錬される。

オーストラリアやチリなどで採掘されるリチウムも、61%は中国で精製されるのだ。

これらの加工難度は高くはないが、中国は電気や水道などのユーティリティコストが

安いため、核心原料加工市場を容易く手中に収めた。

また、グローバル負極材市場は中国が66%を掌握している。

分離膜では日本の旭化成が市場を握っていたが、最近は中国企業が低価格攻勢をかけて

シェア1位に躍り出た。

更には電解質でも中国は全世界市場の72%を供給する。

電解液に入る中国産リチウム塩価格は年初の1kg15ドルから、最近は80ドルまで上昇。

中国への依存による価格変動リスクに晒されている状況だ。

朝鮮日報/朝鮮語/2021.12.1から抜粋]

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中国が供給するレア素材に依存する国や産業は、リスク管理が必須だというお話し。

何を今更と思うでしょうが、「安保は米国、経済は中国」と言い切っちゃうお国柄上、

その辺りの危機感はイマイチ薄いのかもしれません。

各国が代替物質を模索しているものの、まだ依存せざるを得ない分野も多いでしょう。

中国によるレアアース輸出規制で日本への供給が滞った時には、主に産業用・自動車用

高性能永久磁石の分野で、レアアースへの依存を大きく減らす事に成功。

だからといって中国産レアアースが必要無くなったのかといえば、現状を見れば明らか

ですよね。

2021年5月の記事によると、現在日本が輸入するレアアースの6割が中国産なんだとか。

中国はレアアースを自国で製錬する技術を持っていますし、他国からもレアアース

輸入して精錬し商品化していますよ。

記事中のコバルトもそうですけど、国外に持つ採掘権は相当なもがあるのでしょう。

アフリカ諸国に投資しまくってるのも、その紐付けなんですかね?

つい最近には、世界最大のレアアース企業「中国希土集団」の設立を中共が承認。

市場での中国の影響力が一層強まる可能性もあります。

 

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