中東に武器輸出攻勢を仕掛ける韓国
国際防衛産業専門メディア「タクティカルレポート」が興味深い報告を出した。
サウジ国営防衛産業企業SAMIが、韓国ハンファグループと合弁投資会社設立のMOU
(了解覚書)を締結。
サウジはこの合弁会社を通じて、ハンファディフェエンスのBiho-Ⅱ防空システムを
導入する計画である。
韓国の対サウジ防衛協力に青信号が灯った格好だ。
サウジは近年、ドローンによるテロ攻撃に悩まされている。
欧米からドローン迎撃用対空防衛システムを導入する計画だったが、王室に批判的な
自国記者をトルコで暗殺したことが問題視され、ご破算となっていた。
しかしドイツと水面下で1年以上交渉し、秘密裏にラインメタル製「スカイマスター」
防空システムを約2,850億ウォンで購入。※後にこの取り引きが暴露される。
韓国のK30飛虎が1台50億ウォンなのと比べれば、まさにパガジを被せられた格好だ。
※「パガシを被せる」とは、暴利とかボッタクリの意味。
サウジはその後、防空システム国産化の道を模索し始める。
そして計画のパートナーとして、ハンファディフェンスが急浮上した。
[週刊東亜/朝鮮語/2022.1.31から超抜粋]
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K9自走砲の輸出が大当たりの韓国。
今回の記事(省略部分)によると、自走砲世界シェアの50%を占めているらしい。
一体どういう計算なのかは不明・・・・・近年の輸出契約台数なのでしょうか?
韓国にはK30飛虎という対空自走砲があり、この手の兵器としては比較的新しい設計。
地対空ミサイル=神弓を搭載する重装バージョンも存在します。
神弓は射程5kmの携帯用対空ミサイルとして開発された兵器。
2018~2021年の実弾射撃訓練で2発が射手の目の前に落下するなど、85発中20発(24%)が失敗。
製造から10年以上経った物の老朽化が問題となり、全量検査や新品交換などを検討中。
飛虎-Ⅱというのはその後継で、マイナーチェンジではなく完全な新規開発。
レーザー兵器の搭載も予定しているそうで。
今回の合弁会社設立(MOU段階)も「K-武器輸出のジャックポット」だと大喜び。
今後は特攻ドローン等の驚異が増々大きくなってくると思われるので、この手の単体
運用可能なお手軽防空兵器が再び脚光を浴びてくるのかな?
またサウジが現在運用中のM1A2戦車より防御力が高いと自称するK2戦車の輸出や、
旧式化したM109自走砲の代替としてK9自走砲の輸出も視野に入れているんだとか。
UAEを筆頭に、とかく中東への兵器輸出にはとことん力が入ってますよ。
欧米が人権問題などを理由に武器輸出を渋っていることや、中東諸国が米国と距離を
置きたがっていることなどが、韓国へ目を向ける要因となっているんでしょう。
まぁ中国やロシアの兵器を買って、米国から余計な反発を受ける訳にもいきません。
何が何でも兵器を売りたい韓国の思惑とピッタリ一致するのです。
それにしても、ドイツのラインメタル社はちゃっかりしてますなぁ(笑)
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