保守の聖地に骨を埋める決心をしたあの人
洪準杓(国民の力・国会議員)が「もう気楽に下放する時だ」として、大邱市長選挙
出馬の意思を明らかにした。
自身が開設したオンライン交流サイト”青年の夢”で次のように語っている。
「紆余曲折の末、政権交代が達成された」
「中央政治は尹錫悦に任せ、私は下放しようと思う」
「大韓民国大改造の夢が挫折した今、私を育ててくれた大邱から大改造したい」
下放しても”青年の夢”サイトの運営は続けるという。
この時点では大邱市長選挙出馬を明言していなかったものの、ネチズンが「出馬宣言を
する時は”青年の夢”で最初にやって欲しい」とコメント。
それに対して洪準杓は「今日出馬の意思を固めた」と返答した。
[ファイナンシャルニュース/朝鮮語/2022.3.11から抜粋]
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・・・という訳で、国民の力を引っ掻き回してきた洪準杓は国政を主導する夢を諦め、
大邱広域市の市長の座を狙うようです。
もう70歳目前ですから、今回の大統領選挙がラストチャンスだったのでしょう。
過去に慶尚南道知事を務めた経験もあるので、地方へ向かうことへの抵抗も無さそう。
保守層にはやたら人気が高く、かつトラブルメーカ的な存在なので、中央から離れて
くれるなら国民の力としては大歓迎だったりして?
ただ、党首の李俊錫さんは党内ドタバタ劇の際に洪準杓から多くの援護射撃を貰って
いたので、かなり複雑な心境かもしれません。
記事に出てくる「下放」と言うのは、おそらく毛沢東が行った下放から来ている表現
ではないでしょうか。
中央政府の官僚や公務員、そして紅衛兵ら青年層を地方の農地や工場へ半ば強制的に
追いやった上山下郷運動の中核が下放。
まぁ今回のような用い方だと、日本語的には都落ちですかね。
大邱広域市は、ソウル・釜山に次いで韓国3番目の大都市。
そして大邱や釜山の市長ともなると、序列的にはもはや知事と同等ですよ。
1級公務員扱いになり、様々な待遇も次官クラス。※他の市長は2~3級公務員扱い。
ソウル市長だけは長官(大臣)クラスとなり、全ての自治体長の中でも別格な存在。
現在の大邱市長は国民の力所属で59歳の権泳臻さん。
現在2期目ですが、問題が無ければ当然3期目を狙ってくるでしょう。
そう考えると、洪準杓はまた党を抜け無所属で立候補するのかな?
党内の本流にはなれないので、保守対決で勝利し溜飲を下げるのが大好きみたいな。
※現在の国会議員の席も、無所属出馬の洪準杓が国民の力の候補を破り勝ち取ったもの。
まぁその辺が若年層にも人気がある一因かもしれません。
朴槿恵信者からは親の敵のごとく嫌われてますけどね(笑)
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