李在明の次のシナリオ
「私は政治生命を終わらせるには若すぎる。近所で後ろ指をさされたくない。認められ
尊敬される政治家に成りたいのです。」
これは李在明が3月4日の選挙遊説中に話した言葉だ。
”敗軍の将は兵を語らず”だが、政治家李在明の未来には周囲から多くが語られている。
大統領選挙敗北責任を省察する時間は必要だ。
しかし「潜航期間が長過ぎてはならない」という早期登板への要求も強い。
共に民主党内外からは、今回の大統領選挙結果について「負けてもよく戦った」などの
評価さえ出ている。
1964年生まれで韓国年齢59歳の彼には、多くの選択肢が目の前に置かれている。
政治圏から聞こえてくる李在明の次期シナリオは、大きく分けて2つに収束。
ひとつは地方選挙での役割であり、もう一つは党内での権力掌握。
地方選挙における役割には、党内の緊急対策委員会委員長就任、後方からの援護射撃、
そして本人の直接出馬などが考えられる。
中でも期待されているのが、統一地方選挙(6月)でのソウル市長選出馬だ。
ソウル市長選挙への挑戦は、大統領候補者にとって最早定番とも言えるコース。
ではもうひとつのシナリオは何だろうか。
党代表候補に名乗り出ることが現実的な選択となるだろう。
共に民主党は今年8月に次期指導部選出を控えている。
李在明は城南市長2期8年、京畿道知事3年を経たベテラン政治家ではあるが、中央での
政治経験が無いため党内基盤が貧弱、つまりは”非主流派”だ。
自己勢力を固めるには党内の権力掌握が必要となる。
文在寅も2012年大統領選敗北後、「先に党首、後に大統領」方式で党内基盤を固めた。
ただ、次期党首の座を狙う親文派が既に多数布陣しており、派閥争いとなれば李在明の
負担は大きいだろう。
[韓国日報/朝鮮語/2022.3.13など他多数から引用・参照]
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残り3ヶ月を切った統一地方選挙。
党内予備選挙で敗れた洪準杓は、大邱市長選への出馬意思を明らかにしました。
大統領選で敗れた李在明も、ソウル市長選へ立候補となるのかどうか。
統一地方選挙で立候補しない場合には、党代表→2024年国会総選挙で中央政界入り→
2027年大統領選挙という流れが最も理想的。
今までずっと地方行政で手腕を振るってきましたが、汝矣島(政界の中心地)における
影響力は超希薄。
だったら先ずは国会議員となって少しでも足場を固めたい。
ソウル市長の場合は党内への影響も有権者へのアピールも、当選歴の浅い議員よりは
遥かに強そうですけどね。
セクハラ朴元淳だって、本来なら共に民主党の大統領候補筆頭でしたし。
余談ですが、李在明が大統領選前に務めていた京畿道知事は「大統領候補の墓場」と
言われているそうです。
これまで京畿道知事出身で大統領選に出馬し勝てた人は誰もいないんだとか。
6月の統一地方選挙と8月の党内指導部改編までが当面の見どころとなりそうですよ。
その後はもちろん2024年国会総選挙が最大の山場。
ここでもし国民の力が大勝利を収めれば高捜処の無力化or解体へと繋がり、李在明も
文在寅も無事では済まないはず。
そうなった場合は、共に民主党も分裂まっしぐらでしょうね。
というか、今回の大統領選敗北の責任をとって現指導部が総辞任したそうですけど、
党内部は今現在どういった状況???
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