今年も練炭配りのシーズンがやってきた
国内で練炭を使用する貧困層がコロナ19の余波を受け、過酷な冬季を過ごさなければ
ならない状況が予想される。
食卓共同体練炭銀行は、全国で練炭を必要とする世帯が8万強にのぼると集計した。
中でも経済的に劣悪な世帯が7万近くに達し、政府・企業・個人の関心と支援が必要
不可欠となっている。
練炭使用世帯のほとんどが80歳を超える高齢層で、ウォルセ・ダルバン・ビルの屋上・
不法占拠小屋などが主な住居だ。
老年性疾患で働くこともできず、月額30万ウォンの基礎年金(高齢者支援金)だけで
耐え忍んでいる。
食卓共同体練炭銀行は「温かい大韓民国を作ろう」をスローガンに、必要とする家庭へ
「愛の練炭」250万個の配達を目標とする活動を開始した。
代表者は「コロナ19による景気低迷などで、現在まで支援を受けた練炭は10万個にも
及ばず、疎外された隣人が厳しい冬を迎えることになる」「後援と奉仕活動を通じて、
参加を分かち合える喜びを共に味わって欲しい」と話した。
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ウォルセというのは、月額で家賃を払う賃貸物件を指します。
家賃の代わりに纏まったお金を家主に預けるのがチョンセで、こちらが主流すね。
契約満期で全額返金するという韓国独特の方式ですが、最近は焦げ付き多発で問題に。
ダルバンというのは、モーテル・旅館や簡易宿泊施設を指し、長期滞在可能な所も多い
ようです。
考試院がどれに含まれるのかは不明。
韓国のネカフェ(PC房)には1人用の個室が無いので、日本のようなネカフェ難民は
存在しません。
サウナで寝泊まりする人はいるようですよ。
さて聞き慣れない食卓共同体練炭銀行ですが、別に銀行業務をしている訳ではなく、
キリスト教系社会福祉法人の名称。
全国に練炭銀行支部を置き、様々なボランティア活動をしています。
後援者は組織・企業・個人問わず「寄付天使」と呼ばれるんだとか。
この時期になると「愛の練炭」配布運動を毎年欠かさず行い、時には在韓米軍が参加
したりもする有名な一大行事。
実はキムジャン(集団キムチ漬け)シーズンと重なり、各団体が街中の広場で作った
キムチを貧困家庭に届ける活動が並行して行われるハズなのですが、最近はコロナ19で
中止に追い込まれています。
こちらは当面再開されることはないでしょう。
万一キムチがコロナ19に汚染されていたなんてことになれば大惨事ですからね。
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