宅配バイクvsポルシェ
宅配バイクとポルシェの衝突事故を巡って、ネチズンが甲論乙駁を繰り広げている。
去る22日、某ニュース系YouTubeチャンネルに「中古価格1億ウォンポルシェと宅配
バイクの事故」という映像が掲載された。
事故は19日の午後6時頃、大田広域市の住宅街で発生。※韓国内陸部の150万人都市。
ポルシェが狭い路地を左折した際に、前方から走ってきたバイクが速度を落とさず、
そのままぶつかった。
ポルシェオーナー側の保険会社は、バイク側の過失が100%だと主張。
当時現場に出動した警察も、バイク側の過ちを90%程度としていた。
しかし、この映像を見たネチズンの反応は異なっている。
該当YouTubeチャンネルを運営している弁護士が行った投票では、双方の過失割合が
ほぼ半々となり意見が別れた。
当の弁護士は「本当に難しい」と話す。
「周囲が見えない場所では一時停止しなければならないし、このような状況では直進が
優先」と説明。
「街頭監視カメラの映像を見なければ正確な判断はできない」などと付け加えている。
[デイリーアン/朝鮮語/2022.2.23から抜粋・意訳]
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映像を見て真っ先に思うのは「路駐ヤバ過ぎじゃね?」ってこと。
一通道路をバイクが逆走して事故を起こしたという訳ではありません。
路面に停止線も無いしカーブミラーも無い。
道路向こう側の斜面に写っているのは、不法投棄された大量のゴミでしょうか?
動画のコメント欄も「まず違法駐車を何とかしろ」のオンパレード。
こういうイカれた状況が当たり前にも関わらず、中・大型セダンが大好きな国民性。
日本の軽自動車を見て貧乏くさいと馬鹿にする風潮もいい加減改めた方がいいんじゃ
ないのかと思うのですが、まぁ大きなお世話なんでしょう。
そもそも韓国で軽自動車(排気量1L)の運転はストレス地獄。
進路妨害されまくりの、横から後ろから煽られまくりので事故の元。
昨年は文在寅も購入した現代自の軽自動車SUV「キャスパー」が話題になりましたが、
韓国で新型の軽自動車が登場したのは実に19年ぶりですよ。
どれほど嫌われているのか理解できると思います。
事故に遭った宅配バイクのライダーさんは、ちゃんとヘルメットしていますね。
韓国でもヘルメット着用は法律で義務付けられているのですが、宅配ライダー連中の
ノーヘル率があまりに高いため問題となり、昨年に政府がアプリ事業者へ直接指導。
対してアプリ事業者側は「宅配ライダーは個人事業主だ」として猛反発しています。
バイクではなく自転車を使う人もいるけど極々少数。
ソウルでさえちょっと走れば坂道だらけなので、自転車だと体力的にキツいでしょう。
ただ最近は相次ぐ配送料の値上げでお店も消費者も悲鳴を上げており、注文はアプリで
行って商品は直接店舗まで取りに行くスタイルが増えてるんだとか。
それと団地の奥さん仲間や会社の同僚が集まって、大量の注文を1つに纏め配送料を
節約する動きも拡散。
これが今、宅配ライダー達には最も迷惑がられているようで。
運ぶ量が極端に多くても、1回の配送料&ライダーへの手数料は変わらないらしい。
このような配達依頼を拒否し続けると、アプリ事業者から登録抹消処分を受けます。
日本でやってるウーバーイーツとかもそうなのかな?
ハタから見れば自由気ままに見える宅配ライダーですが、内情は結構厳しそう。
でも韓国だと、身を粉にして頑張れば年収1億ウォン超えも可能。
無理にチキン屋を始めて破滅するより、よっぽどマシなのかもしれません。
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