1兆ウォンを集めた化粧品メーカー・・・本格捜査に着手
マルチ商法で1兆ウォン以上の投資を集めた会社の幹部10人が警察に立件され、
出国禁止命令が出された。
途方もない規模の被害者数と被害金額が予想される。
ソウル江南に拠点を置くこの化粧品メーカーは、有名女性グループのメンバーを
広告塔で起用し、中国やベトナムなど海外でもプロモーションを行っていた。
投資時点から4ヶ月間は毎月5%の配当を支給し、5ヶ月目に元金を返金するという
自称「5ヶ月マーケティング」方式を打ち出し、高収益に群がった国内5,000人弱の
会員から8年間で1兆ウォン以上を集めていたことが判明。
今年4月頃から配当や返金が滞る事態に陥り、会員からの告訴が相次いだことから、
これまでのマルチ商法詐欺の実態が明らかとなる。
警察がメーカー工場を家宅捜索したところ、化粧品生産が行われていた実態はなく、
委託生産で商品を調達していたことも分かった。
このメーカー本社側は、元本と収益率の保証をしたことは無く、支店レベルで勝手に
行われたことだと主張している。
【投資家A:母の老後資金3億ウォンに加えてマイナス通帳で借金までして・・・】
さらにはKOSDAQ上場企業を買収後、会員を動員して株価を吊り上げメーカー代表が
100億ウォンの不正利益を得ていた疑惑も持たれている。
警察は近々メーカー代表の拘束令状を申請し、実態解明とともに犯罪収益の没収と
追徴手続きに入る方針だ。
(参考:SBSニュース/朝鮮語、他たくさん)
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この化粧品メーカーは「アシュセブン(ASHE7)」という名前。
2014年設立から現在に至るまで、韓国内に30を超える支店が存在。
日本では個人がメルカリなどに出品している程度かな・・・?
なお5年前から化粧品の現物は動かず、ペーパー契約だけで販売と委託が行われて
いたんだそうです。
もうこうなると会員も一蓮托生のおバカ集団ですな。
しかも金融監督院の電子公示によると、昨年の売上はたったの130億ウォン。
実態が明らかになるのは今後の捜査次第なんだとか。
メーカー代表が買収し株価操作した企業は「セントラルインサイト」という社名。
最大株主になって代表取締役に選任されたんですが、その後間もなくして背任や
横領疑惑が持ち上がるというイカレっぷり。
この買収された企業は現在、株価暴落+KOSDAQ取引停止のコンボを喰らい沈黙中。
本人はメディアの取材に対して全ての疑惑を否定しています。
まぁこんな手法で儲けてきた人物なら、国外に隠し資産とか普通にありそうですね。
マルチ商法の大型訴訟案件は日本でも過去に幾つもあった訳ですが、この手の事件は
会社側にお金が残っていることはまず無いので被害者は泣き寝入りでしょうか。
かといって、会員に同情する声も少ないでしょうな・・・。
最後に、マルチ商法と言っても違法か合法かはケースバイケース。
これは日本も韓国も同じです。
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