済州の下水処理場に歴代級の下水が流入してオーバーフロー
雨水の多くが分離されないまま下水処理場に流れ込み、溢れ出た汚水がそのまま川や
海に放流される。
済州では2025年の近代化工事が終わるまで、このような事態が繰り返される可能性が
高いと判断された。
台風の影響で水爆弾が何度も発生し、下水処理施設の能力を大幅に超えた。
14日は164%にも達する。
これに伴い、基準値を遥かに超えた汚染物質もそのまま流れ出た。
過去4年間で380億ウォンを投入し下水処理施設の能力を高めてきたが、大雨の前には
処理能力が不足している。
近代化事業完了まで、汚水と雨水を分離する前処理施設の設置を進めている状況だ。
上下水道本部と韓国環境公団は下水処理施設近代化事業の一括入札を再告知したが、
参加企業が現れずに流札となった。
再々入札は9月28日に締め切られる。
総事業費は3,781億ウォンにのぼり、工期は試運転を含めて57ヶ月間の予定だ。
(済州日報/朝鮮語/2021.9.15)
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韓国の上下水道は30~50年以上経ったものが多く残っていて、インフラ近代化事業は
切迫した問題のはずなのですが、特に地方は全く手付かずの場合が多いのです。
水道管が破裂した、下水管が破裂した、オンドル用の給湯管(特定地域では集合住宅に
無償でお湯を引いてくれる)が破裂したなど年中行事ですね。
ソウルでさえ下水管全体のおよそ半分が埋設後30年を超えており、中でも50年を超えた
下水管は全体の約30%にも達します。
2024年には埋設後30年を超える下水管が70%に達する試算なんだとか。
シンクホールの実に80%以上が、老朽化した下水管が主犯だと指摘されています。
未来成長産業育成に大金を投入するのもいいですが、計画的に工事を行わないと手が
つけられなくなるのは明白。
予算確保して進めようにも、張り巡らされた上下水道管を入れ替えるには途方もない
時間と労力が必要となります。
韓国より遥かにマシとはいえ、インフラ更新は日本も抱えている問題。
特に首都圏高速道路のリニューアルは頭が痛いハズですよ。
大規模更新・修繕プロジェクトは進められていますが、老朽化は待ってくれません。
首都圏高速道路の損傷による補修工事が、年間5万件近いって知ってました?
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