「国民の力」の大統領候補が決まる日だ
11月1日から韓国最大野党「国民の力」大統領候補選出の最終段階に入っています。
党員による投票(50%)と一般世論調査(50%)の合算で決まるんだとか。
党員による投票は文字通りの意味なので分かりやすいですよね。
こちらは元検察総長の尹錫悦が優勢と言われています。
もう一つの一般世論調査というのが独特。
韓国4大世論調査会社が各1,500人づつの6,000人に対して電話で調査するというもの。
自動応答ではなく、オペレーターを介しての聞き取りなので面倒そう。
党選挙管理委員会が対象者リストを作成し、それを各社に割り当てるようです。
※リスト作成手順については正直よく分からんですハイ。
質問内容は「与党候補の李在明と競うには誰が最も適切か?」という四者択一方式。
一般世論調査を党内選挙に反映させる訳ですが、まぁ来年3月の大統領選挙本番に向け
少しでも人気のある方を選びたいのかな?
こちらは出戻りの洪準杓が優勢とされています。
中~高年層では尹錫悦優位、若年層では洪準杓優位とも言われていますよ。
なお国民の力所属国会議員による加点は無い模様。
これらの結果を踏まえて、11月5日に党としての候補が決定されます。
尹錫悦は「急に新規党員が増えたのは外部勢力の工作員が入り込んでいるせいだ」とか
発言して叩かれていました。
確かに短期間で党員が19万人も急増したのはちょっと驚き。
選挙戦終盤にかけて迂闊な言動が多く、独走と思われていたのがいつの間にか洪準杓の
追従を許す状況となっています。
また今回の党内選挙とは直接関係無いのですが、「国民の党」という保守系野党からも
安哲秀が大統領選に出馬しますよ。
ソウル市長選にも出馬表明したものの、野党統一候補を選ぶ際に支持を得られず辞退。
国民の力と国民の党は、大統領選挙を前に統合を模索していたのですがこれも失敗。
結局は第3勢力として単独出馬という形になりました。
「国民の力が大統領候補選出を諦めて私を野党勢力の統一候補として担ぎ上げれば、
必ず李在明に勝利する」とか無茶振りをしている人。
さすがに相手にはされていませんけどね。
医学博士でもある彼は、コロナ禍初期に政治活動を中断して医療に助力し人気を得た
時期もありましたが、今やその頃の存在感は全くありません。
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