韓国はなぜ東南アジアで日本に遅れをとったのか
米国外交専門誌"ディプロマット"は「韓国と日本が東南アジアでそれぞれの役割を
拡大しようとする中で、東南アジア諸国の両国に対する態度には大きな違いがある」
「中国に立ち向かうことを避ける韓国の姿勢は、東南アジア諸国の戦略的パートナー
としての魅力を損ねている」と評した。
韓国は新南方政策で役割拡大を図っており、日本も政治・経済・安全保障関係を強化
しようとしている。
しかし東南アジア諸国の政策ブレーン達は、日本を最も信頼できる安保パートナーと
考えるのに比べ、韓国については戦略的パートナーとしての優先度を低く見る。
これは2つの点で矛盾するはずだ。
1つめは、日本は第2次世界大戦で東南アジアを侵略・占領した過去があり、1990年代
まで距離を取るしかなかったこと。
2つめは、米・中の争いに巻き込まれないという点で、韓国と東南アジア諸国の利害が
一致するということ。
それなのに、なぜ結果は真逆に現れているのか。
韓国は東南アジアでの影響拡大を図りながら、中国を狙った安保協力関係は忌避する。
非軍事的な経済分野にのみ重点を置く。
これに対し日本は、東南アジア諸国の沿岸警備能力を高め、中国の海洋権拡大の野望に
対抗できるよう戦略的利害関係に焦点を合わせている。
韓半島の不安定な情勢と中国の影響力により、韓国が中国を牽制する能力と意思には
制約がかかるしかない。
東南アジア諸国もまた、中国に対して正面から対決する態度は取れない。
このような状況において、日本は中国を相手に東南アジアの敏感な問題を吸い上げる
導管の役割を果たしているのだ。
だから日本は戦犯国であるにも関わらず、東南アジア諸国のリーダー達が抱く警鐘を
代わりに打ち鳴らす。
それに比較して韓国は、安保面での信頼性と評判がますます弱まって行くのだ。
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今さら感満載ですが、米国誌に掲載されたスウェーデン国防大学研究員のレポートを
翻訳・要約した朝鮮日報のコラムです。
もちろん基となる英文記事に「戦犯国」なんて言葉は出てきませんよ(笑)
東南アジア諸国も米中覇権争いの巻き添えは避けたいので、弾除けとなる国が必要。
候補になりそうな周辺国家は日本と韓国しかありません。
豪州は対中強硬姿勢を顕にしていますが、弾除けではなく特攻隊長なので除外。
韓国はどうでしょうか?
オバマが韓国(米韓同盟)を「リンチピン」と例えましたが、まさしくその通り。
ただし中国が常に手を添えていて、その気になれば容易く引っこ抜ける。
そんなことは、各国のリーダー達も重々理解していると思います。
東南アジアへ流れ弾が飛んできてもクソの役にも立たないことは明白なんですね。
それどころか、背後から撃ってくる可能性すら排除できませんよ。
「韓国はなぜ東南アジアで日本に遅れをとったのか」という発想からして既に誤り。
最初から立ち位置が全く異なるということを、あえて無視するのが韓国流のロジック。
彼らには現在の経済規模しか尺度がありませんから、そういう思考に陥るのでしょう。
そしていまだに「戦犯国であるにも関わらず~」なんて言葉が普通に出てくる。
東南アジアは韓国と同じく日帝の被害者で、反日感情に支配されて然るべきと本気で
考える訳です。
戦後日本が東南アジアからの信頼を得るために一体どれだけ手を尽くしてきたかなど、
語るだけで額に親日派の烙印を押され表舞台から抹消されてしまいますからね。
そういった教育を受け政府もメディアも扇動しまくる訳ですから、東南アジア諸国が
日本に向ける好意的な視線には絶対に納得いかないのです。
記者だろうが知識人だろうが政治家だろうがネチズンだろうが、根本は皆同じですよ。
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